初心者、初めて,ワックス,ワクシング

スノーボードのメンテナンス

スノーボードのメンテナンスではワックスが中心となります。
私個人の意見を言わせてもらえば「ホットワックスだけちゃんと掛けてれば大丈夫!」です。
プロの方々からはお叱りを受けてしまいそうですが、ワックス掛けを怠らなければまず問題ありません。

 

 

ショップなどでやってもらえるチューニングに出すと1回1万円くらいするものもたくさんあります。
私も実際にチューニングに出すことがあります。
正直言って「出せるなら出した方がいい。」に決まってきますがお財布と相談するとなかなかOKが出ないのも事実です。

 

ストラクチャー(滑走面に細かい溝を作って雪質に合わせた滑走面にします)やエッジビベリング(エッジの角度付けをします)などの作業は素人には難しく、プロの方にやって頂くのが一番です。
というか自分でやると失敗するのでヤメて下さい。
私はこういう類のものが好きなのでプロショップにお願いすることが多いのですが、不器用な上に専用工具が必要な作業もあるので私自身ではまだ一度も手を出したことの無い領域です。
プロのチューニングに出して返ってきたボードは見た目的にも非常にきれいな滑走面で滑りたい気持ちも高まるのですが、細かい違いを体感するにはやはり一定以上の実力は必要だと思いますし、滑り比べないとわからないような気もします。

 

それよりも大事なのはちゃんとワックスを掛けてあげることです。
ここでいうワックスのはホットワクシングの事なのですが、ワックスにもいくつか方法があるのでここで違いについて触れておきたいと思います。

 

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1.ホットワクシング
アイロンを使って固形ワックスを溶かして染み込ませるワクシングです。
スノーボード中級者以上がワックスを掛けると言ったらこの方法だと思って間違いありません。
一番手間が掛かる方法なのですが滑走性能、耐久性ともに非常に高い方法です。
一般的に一度掛けると半日〜1日効果が続くと言われています。
下地作りや雪質にもよりますが、私の経験では数日持つ場合もあると思います。

 

2.液体ワックス
これは一般の方に馴染みのあるワクシングではないでしょうか?
レンタルなどでも液体ワックスを掛けて出してくれますし、スプレー缶のワックスを持っている方も非常に多いと思います。
フッ素配合など色々なものが販売されていますが耐久性が短いのが欠点です。
効果は1000m〜3000m程度となっています。
大抵のゲレンデでは一回リフトに乗ると1000mくらいは滑走出来るので毎回ワックスを掛けないと効果は維持出来ない計算になります。

 

3.固形ワックス直塗り
ホットワクシング出来ない場合に用いられたりする方法で、固形ワックスを擦りつけて塗る方法です。
コルクを使って熱を加える方法なども紹介されていたりしますが、あまり効果は無いようです。
こちらも耐久性は液体ワックスと大して変わらないです。

 

4.フッ素パウダー
これは大会などに用いられるスタートダッシュを決める為の専用ワックス(?)です。
10gで1万円くらいする非常に高価な物なのですが大会などではよく使用されるものです。
効果は数十メートル〜数百メートルと非常に短く、大会のスタートダッシュ用のスペシャルワックスです。

 

 

 

みなさんにやって頂きたいのは1のホットワクシングです。
これをちゃんと出来るようになればスノーボードが今まで以上に楽しくなります!

 

 

 

 

ここではホットワックスに必要な道具を紹介していきます。

 

 

・ワックスアイロン
ホットワックスは別名アイロンワックスとも呼ばれ、ホットワクシングには必須アイテムです。
専用アイロンを使用するのがベターですが市販のアイロンでも代用は十分に可能です。
ちなみに私は未だに市販の安価なアイロンを愛用しています。
専用アイロンと比べると温度が下がりやすいのは気になりますが一度もボードをダメにしたことは無く、非常に重宝しています。
購入価格は安く済むので予算を抑えたい方にはオススメです。
ただしスチーム機能のあるアイロン(現在市販されているアイロンにはまず付いています)ではワックスがスチームの
穴に入り込んで後で垂れてきたりするので注意が必要になります。
また表面にテフロン加工などを施しているアイロンがほとんどなのでこれを取る必要があります。
紙ヤスリなどでしっかりと擦って落とす必要があるのでかなり手間がかかる点もネックです。
ワックス用アイロン
一方、専用アイロンはこういった手間はかかりません。
また市販のアイロンよりも細かい温度調整が可能ですし、前述した通り、温度変化しにくく安定してワックスが掛けやすい点がメリットと言えます。
初めてのホットワクシングでも失敗しにくいのでこちらは安心してオススメ出来ます。

 

・スクレーパー
プラスティック製定規のようなものです。
アイロンを掛けた後のワックスを取るために使用します。
長いものもありますが、個人的にはコンパクトな物の方が使い勝手が良いのでオススメです。
特に三角形の物が使いやすいですね。
たまに金属製の物を見かけることもあるのですが金属では硬すぎるので買わないように注意しましょう。
(何用に売っているのか私にはイマイチよくわからないのですが・・・)

 

・ワクシングペーパー
不織布のような特殊なペーパーです。
滑走面を熱から保護したり、ワックスの使用量を節約出来たりするスグレものです。
100枚セットとかで1,000円くらいで販売されているのでちょっと購入を敬遠しがちなのですが、長い目で見ればお得なのでぜひ使ってみて下さい。
ワクシングペーパー

 

 

・ブラシ(金属、ナイロン、馬毛)
プロショップなどでチューニングをしてもらっているならナイロンブラシと馬毛ブラシの購入をオススメします。
当サイトでは恐らくそういった事をしていない(してる方がいらしたら本当にゴメンナサイ。)初心者の方をターゲットとしていますので、あえて金属ブラシで代用します。
これは私がボード上級者の方に教えてもらったのですが、単純に時間の短縮になります。

 

ブラシはスクレーパーでワックスを剥がした後、滑走面の溝に残ったワックスを取り除くために使用します。
通常はナイロンブラシを使い、馬毛ブラシで静電気とワックスカスを取り除きます。
当サイトではこれを短縮するためにナイロンブラシではなく、金属ブラシを使用します。
実際にナイロンブラシを使用すると分かるのですがかなり時間がかかります。
これを金属ブラシに替えると非常に短時間で余分なワックスを取ることが出来ます。
ただし金属では硬すぎるので、ストラクチャーを付けているボードなどではストラクチャーを潰してしまう可能性が高いのであまりオススメ出来ません。

 

これを教えてくれた方はプロ級の人なのですが金属ブラシを使用したボードで平気で縦回転のトリックを決めたりしています。極限レベルでは差が出てくるとは思いますが大抵の方は金属ブラシの方がラク出来ると思います。
ブロンズブラシ

 

 

・リムーバー
溶剤を使用して滑走面の汚れや古いワックスを溶かすものです。
必要なものとして記載しましたが、当サイトではこちらは無くても構わないとします。
買ったばかりのボードや汚れがひどい場合には使用した方が良いのですがクリーニングワックスの方がオススメです。
理由としては過去に掛けたワックスが無くなってしまうのが好ましくないということです。
リムーバーを使うと古いワックスまできれいに落としてくれます。
ということはボードが完全に丸裸になった状態になってしまいます。
ボードの滑走面はある程度ワックスを貯めておくことができるので全てを落としてしまうとまた一からやり直しです。
まめにワックスを掛けれる人にはリムーバーを使って欲しいのですが、そこまで掛けれる人はなかなかいません。
せっかく掛けたワックスを落としてしまうのはもったいないのでなるべくリムーバーは使いたくないのです。

 

・ワックス(ベース、滑走)
ワックスを掛けるんですから当然ワックスは必要です。
ここでいうワックスとは固形ワックスと言われるものです。

 

ベースワックスはクリーニング用にも使用されたりしますが、メーカーによっては専用の物が販売されています。
滑走面の汚れを取ったり、滑走ワックスの効果を持続させる効果を持っています。
ベースワックスには滑走性能が無いので単体で使っても意味が無いので注意が必要です。

 

滑走ワックスは文字通り滑走性能を持ったワックスです。
なかにはフッ素が配合された高価なワックスもあります。
一度は試して欲しいところですが、ワクシング初心者にはフッ素配合の物でなくても十分効果を確認出来ます。

 

 

 

・霧吹き
これはあまり一般的ではありませんが、あると非常に便利です。
100円ショップなどでも売っているのでぜひ購入して下さい。

使い方は簡単。
ブラシを掛ける前に水を入れて霧吹きするだけです。
滑走面にブラシを掛けると静電気が発生するのでワックスカスが散かり面倒です。
ブラッシングの前に霧吹きしておくとワックスカスがまとまり散かりません。
ぜひぜひ使ってみて下さい。

 

 

 

・新聞紙&ガムテープ
屋内でワクシングを行なうとワックスカスが飛び散り汚れてしまうので新聞紙を敷きましょう。
レジャーシートなども試してみましたがワックスカスが洗ってもきれいに落ちず、結局捨てる羽目になりました。
使い捨て出来る新聞紙が一番良いと思います。

 

ガムテープは新聞紙を止める為に使って下さい。

 

 

 

是非覚えて欲しいホットワクシングですが全部揃えるとなかなかお金がかかります。
比較的お得なワクシングセットなんかもあります。

オススメ度★★★★☆

アイロンを掛けて塗りっぱなしで良い新しいワックスです。
ボードを大切にしたいし、滑るボードにしたいけど・・・面倒だなぁ・・・というあなたに朗報です!!
正直私自身使用経験は無いのですが評判を聞く限り悪くないです!
普通の圧雪バーンでは快適に滑れるようですので初めてのホットワクシングとしてどうでしょうか?

 

 

オススメ度★★★★☆

人気の高いマツモトワックスのセットです。
私自身もマツモトワックスを多用していますので安心してオススメできます♪
初心者向けの内容になっているので初めての方にはいいと思いますよ!
星4個にしたのは私のお気に入りワックスがセット内容に入っていないからです。
※私のお気に入りワックスはホットワクシングを参照してくださいね。

 

オススメ度★★★★★

ワックススタンドまでセットになっているのがオススメポイントです!!
スタンド単体でもいい値段するのでセットでこの価格ならお買い得だと思います。
ワクシングに慣れてくると本格的なスタンドは欲しくなるのでまとめて買うってのもアリですね。
ただしお得とは言ってもそれなりにお値段はしますのでやる気のある方限定って感じです。
※滑走ワックスが入っていないので別途購入が必要です。
滑走ワックスのオススメはホットワクシングを参照してください。

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